Episode.0 船高に入学するまで
少年野球チームを引退した
小6の12月。
地元密着型で、
公立受験に特化した塾に
入塾した。
少し早めに入塾して、
塾に“慣れる”のが
目的だったようだ。
それまでは
小1からずっと
チャレンジタッチを
やっていた。
メインレッスンの他に、
応用問題と発展問題まで
解くのが
ウチの“お決まり”だった。
あと、
メインレッスンを含め、
全ての問題が“赤花丸”になるまで
解きなおすっていうのも
マストだった。
そのおかげもあって
入塾テストの結果が良好で
(自分で言うのもアレだが)
高いレベルの教室に
所属することになった。
しかし、
年明けの春からコロナが流行し、
オンライン授業になってしまい、
かなりダラケてしまった。
対面授業に戻った後の模試の結果が
まぁひどい。D判定
9月から
特進クラスが開講するときいた親が
8月末の模試で数学偏差値67
3教科偏差値67
5教科偏差値67
超えなかったら退塾させる。
そしたらお前の人生はThe Endだ。
と圧をかけてきた。
退塾したら、
船高に進学できなくなると焦り、
猛勉強。
なんとか特進クラスに選ばれた。
その後は、
特進クラスで生き残るため、
憧れのあの高校に合格するため、
必死に勉強した。
中学校でも野球部に入った。
他の部活に比べて、
体力的にも
時間的にも厳しかったが、
暇さえあれば常に勉強していた。
数学と理科は、
塾が購入しているテキストを
すべて解いて
自分で良問を厳選して、
解き方を忘れないように
定期的に解いた。
解くたびに時間を測って、
何分で解けるか自分を試していた。
社会は、
学研の「出るナビ」という
文庫本サイズの参考書を
毎日寝る前に音読していた。
当時は多分、本文を暗唱すらできた。
英語も、
教科書のCDを毎年買って、
進研ゼミの小学生講座でもらった
音楽プレイヤーに音源を入れて、
聞きながら、音読
(シャドーイング)で
単語や熟語を本文ごと覚えていた
こちらも暗唱できた。
「あの高校に進学するためなら、
中学校生活、
すべて勉強に捧げてやる。」
そんな意気込みで勉強していた。
高校受験の合否には
中学校の内申点も
大きく関わってくる。
一年間で
9教科あわせて45点満点
それが3年分で135点
船高では、受験の際、
0.5倍(半分)にされた
67.5点が
合否に加味される。
学力検査(本検査)の
5教科500点満点と
比べたら
たいしたことないと
思う方もいるだろうが、
本番でしくじって、
本検査の点数がボーダー
ギリギリだった場合、
コイツによって
合否が決まるといっても
過言ではない。
自分も本番で
“しくじった”ので、
コイツに助けられている。
中学校生活を捨て、
必死に内申点稼いだ甲斐が
あったな。と今でも思う。
(中学校生活も
しっかりENJO Yしたから、
内申点は110点台だけど
実力はピカイチ。
本番の“結果”だけで
合格を勝ち取ったヤツも
わんさかいる。
すごーく
ショックを覚えたw)
勉強ばっかりしているせいで、
部活で相手にされなくなり、
(嫉妬もされていたので)
中2の秋頃に退部した。
退部した後、
学校から支給されている
タブレットで
遊んでしまうことが
増えてしまった。
(これが
受験直前まで続き、
足を引っ張った。)
クラスメイトとも
話が合うわけがなく、
学校生活は、
嫌で嫌で仕方なかった。
勉強にも支障が出始めたのが
中3の夏休み前。
Vもぎの結果が振るわず、
駿台中学模試も
真剣に受けなかったため、
特進クラスから落とされてしまった。
市◯学園と昭和◯英を受験する
資格を失った。
親はカンカンだった。
なんとか退塾は免れた。
(入学してから知ったが、
合格者の半数以上は
市◯学園か昭和◯英のどちらか
またはどちらにも合格している)
夏休みは地獄だった。
お昼ご飯を食べ終わってすぐ
13:00〜18:00まで毎日授業。
“食後すぐ”のせいで眠い。
耐えるのがとにかくキツイ。
3年間一度たりとも
授業中に寝たことがなかったのに、
このときばかりは寝てしまった。
基本的に先生たちは、
寝てる生徒に厳しかったのだが、
その時は、怒るというより、
むしろ驚いていた。
全国入試問題正解の5教科すべてを
47都道府県ぶん解くというのが
塾の伝統だったのだが、
辛すぎて、
数学以外の教科の課題は
サボってしまった。
逆に、
特進クラスから落とされる
原因となった数学の図形は
めちゃくちゃ特訓した。
しかし、
8月末のVもぎは
結果が振るわなかった。
駄目だと諦めて受けた
9月中旬のVもぎ。
数学の偏差値が78をマーク。
5教科偏差値75で
全受験者約12,000人中
第22位であった。
判定も二度目のS判定。
ここから調子に乗って、
中だるみしてしまった。
正月明け、
千葉県の過去問を
朝8時から本番同様に解くのだが、
まぁこれがひどかった。
5年分やってほぼ不合格。
Vもぎ で過信してはいけない。
ってすごく思った。
1月下旬。
滑り止めの私立を受けたが、
そこまで難しくないところを
受けざるを得ない環境を
自ら作ってしまったので
力試しにもならなかった。
おなかを下すという
嫌な思い出しかない。
絶対この高校行きたくないと
思いながら2日間受験をした。
(今思うと、
自分は要領が悪いので、
市◯学園と昭和◯英に
合格するための
特殊な勉強をしていたら、
本命の船高に落ちていただろう。
この采配は、
塾長の“神”采配だと思っている。)
(そこに受かって、
安心して、気が抜けて、
本命に落ちてしまった“戦友”が
中学にいた。)
過去問の結果を
面談で聞いた親は、
出願の際、
佐倉にグレードダウンすべきだ
と言ったが、
船高に進学するという
“夢”を捨てきれなかった。
本番。ガチガチに緊張した。
一日目、
関数の問題で問題文を読み間違え、
取れるはずの5点を
落とすという失態を犯した。
英語のリスニングが難しかった。
終わった。と思った。
しかし、諦めなかった。
二日目、
理科が易化しすぎてて焦った。
差がつくような計算問題がなく
知識問題ばかりだ。
社会は記述が定番のものでなかった。
本番一週間前は
理科と社会の教科書暗記だけやれ。と
塾長に
念押しされていたのにもかかわらず、
国語の点数が60点を
切りそうだったので
国語にすべて時間を注いでいた。
後悔した。
理科も社会も
教科書をしっかりやっておけば
余裕で100点が
取れてしまうものだったからだ。
そう。
この年の決め手は、理社だったのだ。
泣きそうになりながら
学校設定検査の作文を書いた。
塾で再現答案を作ったら
散々だった。
これはもう・・・
合格発表までの2週間が地獄だった。
かまナビというサイトが
更新されるたびに親が嘆いた。
家に居場所がなかった。
しかし、自分の中では、
不思議と
落ちたという感じがしなかった。
合格発表日、現地に行った。
が、着く前に
すれ違った同じ中学校のやつに
ネタバレされてしまった。
“合格”していたのだ。
点数がひどかったので、
あまり喜べなかった。
とりあえず塾に合格を報告した。
塾長も驚いていた。
親は安堵していた。
ここで
自分なりの受験メソッドを
載せておく。
・勉強のモチベがない“あなた”。
それ、“危機感”がない証拠です。
危機感がないと、
そもそも勉強やろうなんて
思いません。
中学で野球がダメダメで、
「このままじゃ、
オレ何も取り柄がない」
という焦りと
野球からの“現実逃避”として
勉強を頑張ってました。
・イラッとしてるときのほうが
やる気が出ます。
僕も、
自分に対する顧問の態度に
イラッとしたこと
と
初回の定期テストで学年一位を
取り逃した悔しさ
が重なったとき、
5教科合計491点という
高得点を叩き出し、
2位に10点差近くつけて
学年一位を取りました。
学年一位という“優越感”。
マジで最高です。
あなたも是非
味わってみてください。
それに、僕の通ってた塾では
学年一位を取ると、
一か月分の学費を
免除してくれるんですよ。
親孝行にもなるんです。
それから、
“自分”が塾の“広告塔”に
なるんです。
最高っすね。
・公立トップ高に合格するための
ノウハウを持った塾に
通うことをお勧めします。
なぜなら、高校によって
記述問題の採点基準が
違うからです。
ZーK◯I や 進◯ゼミ のような
全国で同じカリキュラムをやる
通信教育は、
公立高校の受験では
不利になります。
それから、
滑り止め私立の選び方なんて
地域のプロじゃなきゃ、
知るはずもありません。
ケチらず進学塾に通いましょう。
・受験勉強は精神面も
重要になってきます。
受験勉強の“心の支え”が
あると心強いです。
そこでオススメなのが、
“小さい頃に見ていた”
アニメです。
なぜか。
キッズ層向けのアニメには
何かしら
制作者から子どもたちへの
メッセージが込められています。
小さい頃、リアルタイムで
見ていたときは全く響かなかった
その“メッセージ”。
成長して、
受験という壁にぶつかっている
“今”だからこそ、
感じられるのです。
そして、
ほどよい“懐かしさ”を
感じられるところもいいです。
中でも、
ポケットモンスターXYは、
本当にオススメです。
われわれの世代は、
妖◯ウォッチの影響を
モロに受けているので
ポケモンに馴染みのない人も
多いと思いますが、
この“XY”だけは、
ポケモンの
他のシリーズと比べても
ストーリー、作画、メッセージ性、
すべてにおいて“別格”です。
受験のときに“心の支え”と
なったモノをいくつかご紹介します。
画像:YouTubeポケモン公式チャンネルより
★「当たって砕けろ」★
何か挑戦をする際、こう思っとくと、
緊張が和らぎ、
振り切れた感じになり、
いいパフォーマンスができます。
一つ例を。
中2のとき
英語のスピーチコンテスト暗唱部門に
学校代表として出場する際、
本番の日に、必要な書類を
家においてきてしまったんです。
その日まで一緒に練習してきた先生も
カンカン。
なんとか親に届けてもらい、
出場できました。
しかし、本番の直前の
アクシデントだったので、
すごく不安になりました。
そのとき、
この“言葉”が支えとなりました。
こんだけのアクシデントが
あったのだから、
もう何も恐れるものはない。
当たって砕けろ!!
なんとその結果、見事に市で優勝。
中学校生活で唯一の
“良い”思い出です。
★「迷ってる時間があるなら、
まず動いてみる。
それで失敗したって
何かは残る。
無駄なことなんて
何もないさ。」★
XY&Z編 第20話より
「この勉強意味あるのかな?」
とかって思ったことが
少なからずあるでしょう。
それも、
学校とか塾の宿題だったら
なかなか手が進まないと思います。
そんなときにオススメのフレーズ。
また、何の勉強をするべきか
迷いに迷って、
時間をロスしそうなときにも
オススメです。
続いて、主題歌の歌詞より、
まずXY&Z
★「ピンチはチャンス
→起死回生
→絶対に諦めない」★
入試で
最後まで諦めなかったのは
これのおかげってとこがある
逆境でも耐えられる
★「負けられない
思いがここにあるから
→夢がオレにはあるから」★
入試のとき
緊張を解す自信になった
(本番で自信を
持っていられると強いです。)
★「譲れない夢がある
→必ずゲットだぜ!
行こうぜ!
手を伸ばして、
→いつか描いた未来へ
→誰も知らない高みへ
ーーーーーーーーーー
見たことのない
夢の向こうまで」★
自分を鼓舞するのに最高です。
次は、ゲッタバンバン
★「どんな未来も超えてみせるから
ーーーーーーーーーーーーーー
何度も立ち上がるから
諦めないから。
ーーーーーーーーーーーーーー
夢は
夢のままでなんか
終わらせやしないから」★
夢を夢のままで終わらせない
って少し勇気が湧きませんか?
出願のとき
志望校を変更しなかったのは
これのおかげです。
夢を夢のまま
終わらせたくなかったから。
落ちたって、
“どんな”未来だって
乗り越えてみせるから。
最後はV(ボルト)
★「いつか必ず 誇れる僕になる」★
このフレーズには
すごく影響されました。
人生を考えてみたときに、
あの高校が
母校だと言えたら誇らしいって
気持ちになったんです。
あと、両親からも
その高校に
息子を進学させたことを
誇らしく思える
そんな高校に進学したいって思った。
これが
受験勉強のモチベーションに
非常に貢献しました。
★「いつか必ず 叶える夢がある」★
受験勉強のときは
これをつねに思ってました。
入試本番は、
さぁ夢を叶えるときだ!!って感じ。
(XY&Zの47話
#終わりなきゼロ_また逢う日まで
ラストで、この曲とともに
XY編のお別れムービーが流れるとき
めちゃくちゃ感動します。)
最後に、
入試が近づいてきて
緊張で勉強が手につかないとき。
そんなときは、
合格を報告して喜んでいる
塾の先生や、両親の顔を
想像してみてください。
自然と頑張ろうと思えるはずです。
春休みも終わり、いよいよ入学式
僕は、小5の時、少年野球の監督に
船高に連れて来てもらって以来
ここに進学することが“夢”でした。
3年間にわたる努力が実を結び、
ついに、“夢”がかなう瞬間です。
入学式の前に
新クラスの教室に入ります。
緊張したけれど、
それ以上に
これから始まる船高生活への
“期待”でいっぱい。
さて、新クラスの
クラスメイト全員で並んだら、
入学式が行われる体育館へと
向かいます。
「新入生、入場。」
オーケストラ部の迫力の生演奏。
式の厳かさ。
“すべてが想定以上”
これから始まる
夢の船高生活に胸が踊った。
EPISODE.0 完
0コメント